「おとうさんがあんな風になって…よかったって思ったの…」

嗚咽とともに漏れた声が音になって消える

そんな言葉にも龍は何も言わずに、ただ頷いているだけだった

「…お父さんが…消える前に…私にこう言ったの。…ねぇ、めぐ空は何色だと思う…。空はね、青色なんだよ。そんな色を僕たちも見ることができたらいいのにね…」