やっぱり今日も飲み物を出してくれて

私の目の前に白いカップを置く

昨日みたいに一口飲むとそれはココアで...

やっぱりおいしくて...

「ねぇ、ココアは何色なの」

私の問いに龍は口角を少し上げて私を見る

「ん、茶色」

その言葉に私はココアの入っているカップを円を描くように回す

...茶色って...どんな色なんだろう...

「茶色はさぁ、穏やかで落ち着いた気分にさせてくれる色かな...」

龍がふと優しく呟いた