前を見ると、白黒だけど今度は龍の顔がはっきり見えた

「りゅう...」

私の声に龍の口角はきゅっとあがる

「仕事で遅くなったから...ごめんな」

車を発進させた龍は呟いた

車のなかは温かくてひえっきた体を温めていく

「今日のりゅう...真っ黒」

私の言葉に龍は少し自分を見る