「...番号くらい...聞いておけばよかった...」

自分の携帯を一瞥して呟いた

突然ドンっと鈍い音が響き渡る

はっと思って恐る恐る振り返ると

「めぐ...」

龍とは違う恐ろしいくらい低く冷たい声が私の耳に届く

「...おとう...さん...」

その声に反応するかのように大きな右手を私にむかって振り下ろした