私の声が聞こえたのか龍がふりかえる

「めぐ...」

その足は方向をかえ、ゆっくり私に近づいてくる

「めぐ...」

龍はもう一度私の名前を呟いた

嘘...こないで...

そこまで距離のないこの部屋

龍はすぐに私のもとへたどり着いた

「どうするの...」

優しい声に私の気が緩みそうになる