静かな部屋、時計の秒針の音が微かに聞こえる

戸惑っているのかもしれない...

今日出会ったばかりの人にいきなりそんなことを言われたのだから

顔は見れない

噛んでいた唇にギュッと力がはいる。

「...名前は」

小さく、本当に小さくその人は呟いた

「......めぐ...」

ゆっくりと顔をあげて、その人と同じように私もまた小さく呟く