龍は、どうやら熱があるみたいでずっと震えている

「………帰るね、」

それだけ言ってフラフラとした足取りで私の家の玄関のノブに手をかける

一回私のほうにむいて、優しい笑顔をむけた

だめだよ…。

りゅう、だめだよ。

「りゅう。……だめだよ。ここに……ここにいて。」

私はノブをつかんでいた龍の手をさっと引いたとたん、龍は私の腕の中に倒れこんだ。

「わりぃ…無理。」

それだけ言うと、龍はさっきとはうって変わって、スヤスヤと寝息をたてていた