カランという陽気な音とともに龍が倒れた。

いや、正確には倒れこんだと言ったほうが正しい

少し息の荒い龍の顔は真っ赤に火照っていた

「………え、りゅう。ねぇ………」

龍はただ荒々しく息をしながらも少し身体を震わせている

やだ。

ここからいなくなっちゃうの?

龍。

「りゅっ……」

私の声が少し震える

その声が聞こえたのだろうか、龍がいつもとは違うか細い声でこたえた

「…めぐ、大丈夫だから。」

ゆっくり、だけどはっきりとした龍の声

それだけで心が軽くなるなんて私は龍に依存しているのかもしれない