あたりを見渡すと、みんなが帰りの支度をはじめていた

隣の彼は、さっきまで寝ていたのに今はみんなとさわいでいる。

....私も帰ろう...りゅうが待ってる

そう思ってゆっくりと席を立って歩きだそうとしたとき、声が

あいつの声が聞こえてきた

「...めぐ...あのね...」

ゆっくり顔をあげると、そこにはやっぱりひろかが立っていた。

「...話を...聞いてほしいの」

今にも泣きだしそうな彼女の顔

目にうっすらと涙をためて呼んだ私の名前。

..........。

「今更、なにを話すというの...」

私の声も震えているのがわかる。

それだけ言うと、私は下唇を力いっぱい噛んで彼女の目をまっすぐ見た。