「危ねぇ...」

その人は大きな手で私をとらえて離さない

顔を上げると、目が合う。

私からみるその人はやっぱり白と黒

「あのなぁ、あんた何してんだよ」

私の肩を力強く掴み、私の目をまっすぐ見る

その瞳が何色をしているのか私にはわからない

ただ、眉間に皺をよせるその人は明らかに怒っていた