7月2日 午前7:30


2度目の朝という現実を知った少年は、頭がガンガンしながらも、一階にあるキッチンに向かった。


ーードタドタドタ。


わざとらしく、音をだしながら、階段を下る。


キィー


ドアを開ける音が静かな部屋に鳴り響く。



その音に気づいたかのように母親が近づいてきた。


「あら、おはよう、悠人」



朝の挨拶を交わされながらも、いつものようにスルーして、椅子につく。



「…。」


母親も、いつものことだというかのようにその次の言葉は出さない。


その態度に毎朝、母親にイライラする。