彼の家の前に立つ。

チャイムを押そうとするが、
体が止まってしまう。

ここから私の第二の人生が始まる…

もう、後には戻れない。

私には帰る場所がないのだ。

そう心に言い聞かせて深呼吸をした。

「すぅー はぁーー」

チャイムを押す。

「ガチャ…」

ドアが開いた。