スーッと、首筋を撫でた先輩の手にゾワゾワと、鳥肌がたった。

今日こそ、ヤバイかも!!


……。

……。

……って、あれ?


瞑っていた目を、ゆっくり開いてみると、先輩が私をジッと見ていた。


「キスされるとか思ったんでしょ?」


顔が熱くなり、腕を振り払おうとした瞬間、握られた手の力が更に強まり、先輩は、首元のネックレスに触れた。



「ねえ、美夜ちゃん」

「まだ、何か……」

「俺の二番目の彼女がその首元のネックレス、すごく欲しがってるんだよね。その意味って、分かる?」


!!!

思わず眉を潜めた。