「私、ここでやって行きます」
「あっそ。まあ、俺は、理事長から面倒見ろって言われてるだけだから、中嶋がそれで良いなら」
「はい」
「んで、困り事は何かな?お嬢さん」
「もう!ちゃかすのはやめて下さい、先生。もしも誰かに聞かれたら……」
「ないない。ここに来るのは俺くらいだからな」
「じゃあ、柳瀬先生はどうしてここに居るって知ってたんですか?」
「アイツは俺の彼女。そんでもって、同棲中」
柳瀬先生が?失礼だけど、超ダサいよ。このホストばりに決め込んだ先生の恋人があのダサ子……。
「ビックリした様な顔だな」
「えっ?あー、いや。その……」
「ダサいって言いたいんだろ?」
「まあ、はい……。何て言うかあの眼鏡も……」
考えを読まれ正直に頷いた。
「柳瀬の掛けてる眼鏡は、俺が渡してるんだよ」
「先生が?どうして?」