寮をウロつくなって言われてるけど、まさか茗がお昼ご飯買って来てくれるはずないし。


この時間なら、皆学校だし食堂行っても大丈夫っぽいかな。

ついでにチラッと職員室に行って桜御先生に話して来ようっと。


パーカーとズボンと言ういつものスタイルに着替えた私は、誰もいない寮の食堂へと下りた。



夕食はエビチリって書いてたし、きつねうどんにでもしておこうっと。



「おばさーん」

「あら、今日、学校は?」

「あー、ちょっと体調悪くてさ」

「あらあら、風邪?身体弱いって聞いてるけど」

「あはは。まあ…」


今日も元気ではありますよ。本当は…。

苦笑いした私は、食券を渡した。


「おうどん?」

「お願い出来る?」

「んー、そうね。体調悪いんでしょ?それなら、ちょっと待っててくれれば、お粥が出来るわよ」


お粥って、むちゃくちゃお腹すいてるんですけど!!


「今、用意してくるわね」

「……はい」


嫌とは言えず、「よろしく」と、頼んだ私は、時間潰しに職員室に向かった。