彩架学園に入学し、一ヶ月が過ぎようとしていた朝、遂に逃れられないあのモノがやってきた。
「ヤバイよ、茗」
「どうした?」
「……理がきた」
「は?デカイ声で言えよ」
「生理がきたって言ってんのよっ!!」
「……」
「どうすんのよ。だから、男子校なんか無理だって言ったじゃん!!」
「…あーっ、と、取り合えず、今日は休め。担任の桜御には、適当に伝えとくから」
"今日は"、って言っても、生理は明日も明後日あるのよ。風邪でもないのに、一週間も休むわけ?
今月だけなら良いとして、毎月休んでたら怪しまれるじゃん!!?
「取り合えず、俺、学校行くけど、あんまり寮の中ウロウロすんなよ。あくまで病人だからな」
「分かったよ。だけど、本当に何か方法考えといてよ」
「んー、ああ。方法ね。了解…」