「了解。好きなタイプは、小柄で可愛い奴。性格は明るくて元気なのな。例えば、美夜を女をした感じとかな」
思わず、口にふくんだ麦茶を吹き出しそうになった。
「俺は男だっての!」
「例えばって言ったろ」
「まあ、美夜なら女にもなれそうだけどな。ほら、髪なんかウィッグ着けたり…」
――と、茗が、二人の前に枕を置いた。
「バカ言ってねえで、これに向かって告れよ。それに、しつこい様だけどコイツは男。変な妄想すんじゃねえ」
助かった。だけど、ある意味、恭平も危険かも。どこでどう勘ぐってくるか分かんない。
男を女と間違える事あるって言ってたけど、それも…な。