「まあ、滑り止めを受けておいて良かったじゃない…?」


出きる限りのフォローだった。

茗が、滑り止めの高校を親の進めで仕方なく受けたことは知っている。

だが、それが今となっては良い結果につながるとは。

取り合えず、問題解決!と、思った途端、茗がテーブルを叩きつけた。



「あそこには行かねえっ!」

「行かないって言ったって、仕方ないじゃん」

「前から言ってるだろ。あんなむさっ苦しい野獣ばっかの男子校、どう考えたって向かねえ。喧嘩の耐えない日々だっての」