「そういやさ、理玖」 「ん?」 「ずーっと気になったんだけど、お前その顎どうしたんだよ」 げげげけー!!! 何言い出すのよ! バレてないとは思いつつ、ついつい目をそらしてしまった。 「すりむいてんじゃん?」 「ああ、これ…?朝、来る時、りんごが飛んできたっぽい」 「りんご?何だよ、それ。猿にでも会ったか?」 「まあ、そんな感じかな……」 うっ…。バレなかったのは良かったものの、猿扱いとは。トホホ。