「あの、こんにちは」

「ん?あー、っと……」

「朝野です。学園祭の時、お話した」


ああ、あの時の…。

制服だからかな?あの時と印象違って分かんなかった。


「どうしたの?こんな朝から」

「えっと……」

「ん?」

「こ、これっ!もらって下さい!!」


……手作りクッキーと、まさかの。


「私、美夜の事、本当に好きになっちゃって、それで、もし迷惑じゃなかったら」

「待って待って。好きったって、ほんの少し話しただけだろ。しかも、あれは単なる学祭なわけで、急に言われても」

「でも、こんな気持ち初めてで、一目惚れっていうか、分かんないけど…」