「いや、何か、悟ってんなと思って」
"すると、うっせ"と、言って、理玖の頭を叩いた恭平は、自分の中で、何かを終わらせるかの様に遠くに視線をおくったのように思えた。
「そろそろ行こうぜ。こっちも片付け終わってるしさ。理玖、ゴミ持ってくのっ約束忘れんなよ」
「ん?ああ、分かってるって」
思い出した様に手をばした理玖のを恭平が止めた。
「仕方ねえな、俺様が行って来てやるよ」
「でも、恭平。こっちも片付け終わってるし」
「何言ってんだよ。まだ終わってねえだろうが」
「?」
「せっかく二人になったんだから、もう少しゆっくりしてけって事」
「そんな、良いって」