「お前ら……、何して……」
見られた!確実に。
どうしよう、何て言い訳すれば。
本当の事言うと女だってバレちゃうし、だからって、嘘吐くと、誤解が――。
グチャグチャになった頭で、何とか理由を探しているとおもむろに立ち上がった理玖が、ハッキリと、こう答えた。
「今、美夜に告白した」
「お前、美夜は……」
「分かってる、男だって言いたいんだろ」
理玖……。私が男だって事、隠してくれた。
「大事なのは俺がどう思ってるかって気持ちだし」
「……美夜は、……何て?」
そう言って恭平は、ジッと私を見つめた。