黙々と作業は続いていく。


理玖って、本当、無口だな。茗や恭平と大違い。


俊先輩は、っていうと……?って、キス!!私、理玖にキスされたんだ!

あれからも、ずっと、理玖はいつも通りで、何もなかった様な顔してる。


それを言うと、茗も同じなんだけど。――でも、あれはあれで良いような気もするのよね。変に追及してギクシャクしたくないし。


ただ、理玖の場合は……。


「何、独り言いってんだよ」

「あっ、悪い、片付け!!」

「もう、終わった」