「茗、私達のクラス、どうだった?」

「同じ」

「えっ?」

「俺と美夜、同じC組」



掲示板に目を向けた。中嶋という文字が確かに二つC組にある。

まあ、ここは、ある意味良かったかな。やっぱり一人は心細いし。

ホッと、肩を撫で下ろした時、どこからともなく声がした。



「中嶋?お前、中嶋じゃねえの!?」


足早に駆けてきた男子は、茗を見てニカッと笑った。


「知り合い?」

「……さあ。誰だっけ?」


茗の言葉に思わずズルッとこけたその人は、頭を掻いて笑みをこぼした。