文化祭の対決は、言うまでもなく、私たちのクラスが惨敗。
まあ、こんな事だろうとは思ったけど。
「おい、中嶋。ボサッとしてないで片づけろよ」
ドンと背中を突き飛ばされた私は、チェッと、小さく舌打ちした。
その辺で騒いでたのはどこのどいつよ。
それが、桜御先生の一括でこれなんだから、やってらんないわ。
「おーい、中嶋」
クラスメイトの呼びかけに、私と同じく茗の方も振り返った。
これもまた、紛らわしい。
しかし、普段、中嶋と呼ばれているのが私の方っていうのもあってか、茗は再び片づけに戻った。
「何?何か用?」
「お前、暇だろ?そこのゴミ、持ってって」
「はあ?何で俺が……」