「おい、気分でも悪いのか?」
「あっ、いえ、その、やっぱりここって、そういう人多いんですか……?」
「そういう人って?」
「えっと、だから、その……」
「ホモって言いたいんじゃねえの?」
ガーン!!目の前に星が見える。
ホ、ホ、ホ、ホ、ホモ―――!!
「俺達はアレだよっ、従兄弟!!従兄弟なんだ!だから、勘違いするなって!」
「従兄弟……」
疑わしく呟いた男子は、返事を求める様に茗を見た。
「まあ、気を付けな」
イエスとも、ノーともとれる曖昧な返事に、男子はそそくさとその場を去ってしまった。
「ちょっと、茗。あれじゃあ誤解されるよっ!」
「大したことじゃねえだろ」
あれのどこが大したことじゃないのよおっ!!