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「こちら、恋人カフェやってまあす」


いつになくテンションの高い男子達が呼び込みに二人の女子が足を止めた。


「恋人カフェだって。何か面白そうだね」

「いらっしゃーい。今ならまだ空いてるよ」

「どんな事するんですか?」

「それは内緒かなあ。だけど、あそこにいる男子達の中の誰かが……」


と、教室内を指さそうとした時、右側の女の子の目が輝いた。


「ねえ!あっち、ヴァンパイア喫茶だって!!行ってみようよ」

「アンタ、本当、好きだよね。そういうの。まあ、良いけど?」


そう言うや否や、二人は隣のクラスへと消えて行った。