体育祭の結果は、言うまでもなく惨敗。
先輩の本気モードに、見学来ていた女子達この声が鳴り止む事はなかった。
「さすがだなあ。俊先輩。それに比べて俺らんとこは」
ガックリと項垂れる運動部達にクラスメイトから不満の声がチラホラ聞こえる。
「けどよ、先輩達のクラスがA組だったてのがせめてもの救いかも。もし、隣と同じとかだったら、どう考えても勝ち目ないだろ」
「そうだな。ある意味……お互いビリ対決になってるとこもどうかって感じだけど」
確かに。私達C組と隣の組は、現段階で、ビリを争っている。
こうなってくると、単なる先生同士の争いじゃなくなってくるのが人間の心理なのか……、ある男子が思い出した様に呟いた。