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分かりきっていたことだが、やはり、式は長かった。
挨拶の中…、覚えているのは、
「君たちは今日から我が、彩架学園の生徒だ」
と、言う言葉のみである。
式も終わり、ググッと伸びをしていると、後ろから思いきりチョップをくらわされた。
「痛ってー!何すんだよ、茗」
「おっ。言葉もバッチリだな。それより、あっちの掲示板にクラスわけの紙が張り出されてるってよ」
「本当?行ってみようぜ!!」
当たり前の様に茗の腕を引っ張った。
と、前から歩いて来た生徒が一人、とっさに足を止めた。
よく見ると顔をひきつらせている。