だが、ウサギは直ぐ様コテンと横になってしまった。



このウサギ、本当にフニャフニャだなあ。それにやっぱり……不細工。って!

茗との話のせいで危うく忘れかけてたけど、私、理玖にキスされたんじゃん!!

だけど、理玖は忘れろって言ってたし……。

そんな事を考えていると、頭の上から制服が降ってきた。


「着替えろっつってるだろ。ネジでも巻くか?」

「ご、ごめん。今、着替えて来る」


それにしても、茗ってば今日はいつもと変わりないな。

ぎこちなくなったら、とか、心配したけど――。



ほんの少し髪の乱れが気になったが、今日のところはこれで良しとし、茗と共に寮を出た。