――――

昨夜は、なかなか眠りにつく事が出来ず、朝が来ることを憂鬱に思った。


「おい。いつまで寝てんだよ。学校行くぞ」


布団をはぎ取られてしまった私は、茗に向かって笑いかけた。


「えへへっ……」

「何だよ、起きてるなら起きてるでさっさと用意しろよな」


そうは言われても、なかなか起きる勇気出なかったんだもん。


「お前が朝遅いと桜御の奴がこっちに煩く言うんだよ。身なりとかテキトーにさせとけって」

「そうだったの!?もう、桜御先生ってば直接言ってくれれば良いのにー」

「ったく」


溜息を吐いた茗が、床に落ちたままのウサギを机の上へと置いてくれた。