その後、部屋に戻ると、茗は既にベッドの中で、顔をうずめる様に布団をかぶっていた。
「茗……?」
「もう寝てる」
返事があるってことは、起きてるんじゃないの。
とは言え、何を言って良いかも分からないのが本音で。
「おやすみ…。また明日ね……」
それだけ言うと、私はベッドに入った。
突然の茗の行動、理玖のキス、忙しく頭の中を駆け巡る。
二人共、一体何を思ってあんな行動――。
茗は別として、理玖は私の事、男だって思ってるはずなのに。
悶々と考えていると、今まで静かだった茗がゆっくりと話しかけてきた。
「美夜、さっきの事だけど……」
「うん」
「俺、謝るつもりないから」
あー、もうっ!!!
謝らない、謝らないって理玖も茗も、二人して何なのよー!
だけど……。