「久しぶりね。アドレス、変えてるんじゃないかって心配したんだけど、良かった」
一目見て思ったのは、さすが先輩の彼女だったと言うだけあって綺麗だと言う事だった。
前に先輩と一緒にいた色気ムンムンの女の子とは雰囲気も全然違って、どちらかいうと地味な印象を受けた。
そのせいかな。このお化粧が変に無理してるっぽく見える。
「美夜、何か頼む?」
「えっと、タルト……。頼んで良いかな?」
「じゃあ、ケーキセットにしとくか。俺も一口食いたいから」
そんな私と先輩のやり取りが気になるのか、チラチラと私を見ていた彼女がしびれを切らした様に口を開いた。