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約束の場所は、街はずれにある小さなカフェで、白を基調としたお洒落な外観がいかにも女の子が好みそうだった。
「いらっしゃいませ。お二人様ですかあ?」
店員の声が響くと同時に、先輩が一人の女性に目を向けている事に気づいた。
「お客様?」
「ああ、あそこの席に座ってる人と約束してるんだけど」
店内が静かだったせいかだろうか?
どうやら先輩の声が耳に届いたらしく、女性がクルリと振り向いた。
――瞬間、嬉しそうな顔をしたその人は、私の姿を見た途端、少し戸惑った顔をしたものの、すぐに笑みを取り戻し、軽く手を振った。
それを見た店員は、私と先輩を席に案内すると、メニューを置いて去って行った。