寮生活をするようになって、改めて茗が男だって気づいたのが本音だ。
しかも、そんな茗が、自分を好きかも知れないなんて――。
「どうかしたか?って、おっと、まさか、そういう関係?」
「そういうって!違いますっ!!そもそも、茗は、その従兄弟ですし……」
「けど、従兄弟なら、恋人とか結婚もありじゃん?」
「そりゃ、まあ、そうですけど……」
確かに、先輩が言う通り、従兄弟同士なら恋人にはなりえる。
だけど、茗が叔父だとすれば?
私と茗がどういう関係なのかは、まだ確信は取れてない。
「まあ、従兄弟ってなると、いくら仲が良くても普通の感覚とは違うのかもな」
…………。
…………。