その後、ファーストフードでご飯を済ませた私と先輩は、適当に街ブラする事にした。


最初は、出来る限りカップルに見えるようにと必死だったが、やはりそこは先輩が女慣れしていることもあってか、自然に話ははずんでいった。


そんな中、先輩の言った何気ない一言に私はを顔を上げた。


「美夜ちゃんと中嶋って、昔から仲良い感じ?」

「ん?はい、そうですね。茗とは子どもの頃から一緒だし、ある意味女子より気を使わない時もあるから」

「ふーん…。中嶋はそういうの、どう思ってるんだろうな」

「そういうのって?」

「美夜ちゃんが、中嶋の事を男として意識してないってこと」

「えっ、それは……」