「何て言うかイメージ的に…」
「キャラクターではしゃぐとか似合わないって言いたいんだろ」
相変わらず勘が鋭い。と、早くも一つ目をゲットした先輩は、フニャッとしたウサギのぬいぐるみを私の手にのせ、早くも二つ目のマスコットを狙い出した。
「すごい、本当に上手いですね」
「まあ、あれだよ。俺が楽しむって言うより、こういうの取ってやると、女は割と喜ぶからな」
ははーん。そういうメリットがあるわけね。さすが。女の心を掴んでるわ。
そして、難なく挟まれた二つ目のぬいぐるみをクレーンが運んでいく。
だが、残念な事に、後少し、という所でぬいぐるみは落ちてしまった。