「意味も何もそのまま。用がないならもう行ってくんない?俺達、これから、アンタ達が想像してる以上の最高の時間過ごすつもりだから」
ドカンッと、顔が熱くなる。
すると、負け犬の遠ぼえの様に「コイツ性格最悪じゃん?」と、声を荒げた女の子達は、苦虫を潰した様な顔で去って行ったてしまった。
先輩って、いつもこんな事言ってるのかな?
あり得ないとは思うけど、もしも理玖がこんな事言ったら?
……って、ないないない!!
あるはずないじゃん。私のバカ!理玖は絶対こんなタイプじゃないもん。
だけど、DNAって、怖いって聞くし。
そんなバカげたことを考えていると、左手にスッと先輩の手が絡んだ。
左利きの先輩が絶対に繋がない右手。そこは、先輩にとって大切な彼女だけの場所。
今、私は、そんな先輩の右側にいる――。