「わあ、ネックレスだ」 「これからは寮生活だし、服やなんかも全部男物でしょ。レディースだけど、男の子が着けても良いって茗が教えてくれたの」 「茗が……?」 照れ臭そうに鼻の頭を掻いた茗は、フンッと言って、顔を背けた。 そのネックレスを着けた時、髪を切って良かったかも、と、はじめて思った。 だって、小ぶりでオシャレなネックレスが、とってもキレイに見えたから――。