悶々と考えていると、あるショップの前で、先輩に手を振る男の人が見えた。
「おっす、俊」
「すんません、先輩。遅くなりました」
何!?俊先輩があらたまってるっ!一体どういう関係なの!?
「大丈夫、時間通り。で、その子が俊の言ってた」
「ええ。今日、一日、彼女のフリしてくれるって奴です。今はこんな風だけど、ちゃんとすれば結構いけると思うんで」
「結構どころかかなり良いよ。想像ともまるで違ってたし」
「どういう意味っすか、それ?」
「いやいや、お前の事だから、またどうせ遊んでそうな女でも連れて来るんじゃないかって心配してたわけよ。でも、この子なら安心だわ。用意した物もゴミにはならなそうだな」