「ところで、先輩。俺、…じゃなくて、私、この格好で行くんですか?」


一応はデートのはずなんだけど。


「そんなわけねえだろ。会うのは夕方だったから、それまで色々準備しねえとな」

「会うって、誰に?」

「女」

「ええっ!!?先輩の女に会う為にどうして私が彼女のふりなんか?もしかして、たちの悪いストーカーとかに付きまとわれてて、それで、私をつかうつもりじゃ。そんなのお断りですよ!!」

「バーカ。まあ、ストーカーはあるっちゃあるけど、そいつら切るくらいなら、もっと使える奴いるっての」