「ぅぅわあっ!!」
布団から出た途端、先輩の顔が私の視線に直撃した。
「起きてんじゃねえか」
「ビ、ビックリさせないで下さいよっ」
思わず心臓が飛び出そうになった。
「そんなつもりねえし。それよりさ」
あー、まだドキドキいってる。
それに、今更ってのも変だけど、先輩って、やっぱり理玖と似てるんだもん。
「美夜ちゃん、美夜ちゃんってば。聞いてるー?」
「は、はい。何っすか?」
「ほら、約束の件、今日になったんだけど」
「ああ、あの事。俺は大丈夫ですが」
「そんじゃあ、約束通り一日…」
疑わしい視線を向ける茗に、私は苦笑いを返した。
「美夜。約束って、何?」
「うん、まあ…。先輩とちょっと……」
「俺、聞いてないけど?」
「ごめん。茗…」
「……」