「そのネックレス、あの日も同じのしてたよね?」
「!!?」
言われてみれば、確かに、私、あの日もこのネックレスをしてた。
似てるねと、言いつつ先輩が確認してたのは――。
「だ、だから!これは貰った物で!!」
「妹がいるのにわざわざ女物?双子といえど、そこまで同じにする必要ある?」
「それは……、妹が同じのにって」
「嘘だね。もしもそれが本当ならメールしてみてよ?いるはずの美菜ちゃんに」
バレてる。完全に。
「やっぱり。あの日会ったのが、"君の本当の姿"ってところなわけね」
どうしよう。
どうしよう。
ここで頷いちゃ――。
けど、無理だ。もう。
どうすれば良い?ただ、黙ってて、って、言えば良いの?
「……先輩、この事は」
と、返事を返そうとした時、先輩が徐に口を開いた。
「交換条件がある」
「交換条件って…」
「一日、俺とデートしろ」