茗の友達で家に来たことある子かあ。


「相手とか、聞いちゃダメ?」

「はあ?」

「だからその、片想いの相手」

「お前、それ知ってどうすんの?」

「んー、私と茗の共通の友達って、結構多いじゃん?だから、もし、あれなら、家とか呼んで機会作ったり?」

「仲取り持つってか?」

「そうそう!」

「いらねえよ。それに、相手に気持ち受け入れてもらえなくて、その上気まずくなった時、お前どうしてくれんの?」

「えっ……?」


怒り口調の茗が、苛立った様に火を止め、キッチンを出た。


「あっ、茗、ご飯は!?」

「後で食うから、適当に置いといて」



確かにタイミングとかってあるし、普通にいられた関係が、告白したせいでバラバラになっちゃうって事もあるよね。

――全然分かってないな、私…。