「そういや、子供の頃、よくこうやってチョコ作ってたな。相手が叔父さんだったてのはあれだけど」
「俺も一回食ったけど、あのチョコ不味かったぜ?」
「嘘ー!!ちゃんと叔母さんに分量はかってもら……」
言いかけた私は、思わず口をつぐんだ。
「やっぱりね。あの時、一人で作ったとか言ってたの、誰だっけ?」
「そ、それは……。叔母さんが手伝ってくれるって言うから、つい」
長年ついてた軽い嘘がバレてしまった。
「だ、だけど、茗にはちゃんと本命いたんだし、そんなのどうだって良いじゃん」
「本命?」
「ゲームの時話してたでしょ?前にキスした事あるって。私、全然知らなかったし、そんなそぶりなかったよね。それって私の知ってる人?」
「……さあ?」