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その質問が投げかけられたのは、ランチを取り始めて間もなくった。
「それでさ、美菜ちゃんは彼氏とどこまでいってんの?」
「げ、げほっ!どこまでって?」
思わずむせ返ってしまった。
「恭平、そんな事聞くのは……」
「んだよ、理玖。お前良い人ぶってんじゃねえっての。それにさ、双子ってせいもあって、美菜ちゃんの恋愛感なんか聞くと、美夜もそんなかなあ……とか」
「変な想像すんじゃねえよ」
「じゃあ何かよ?理玖は、もしも、美夜が女でも恋愛対象にならないんだな?」
「それとこれとは……、また別の話で……」
一瞬戸惑いの色を見せた理玖だったが、ジュースを口に流し込むと、すっかりいつもの顔に戻っていた。