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「そっか、じゃあ、美菜ちゃんは夏休みだけこっちにいるんだ」
「うん」
「それにしてもソックリだよなあ」
そりゃまあ、同一人物ですから。
「恭平、そんな質問ばっかしてねえで、どこ行くか決めろよ。美菜は街ブラって行言ってるけど?」
「ああ。それなんだけどよ。さっき理玖と話してて、そこの古着屋覗こうか、って言ってたんだわ。けど、美菜ちゃん、そういうの……」
「あっ!私、行きたいかも。叔母さんと出掛ける時は、モールとかそんなだし、裏道とか良いな」
ラッキー。最近、裏通りのショップとか行く機会減ってたし、――って、あれ?
もしかして、茗、その事に気づいてたとか?