全然!!本当全然悪くない!!
悪いのは私の方だよ、恭平。本当の事を言えないのが心苦しい。お願い、許して!
「よろしくな、美菜」
「あはは、よろしく…」
溜め息を漏らす様に、茗が安堵の息を吐くのが分かった。
とりあえず上手く騙せたみたい――。
「それで、お前ら何しに来たの?」
「何って、遊びに決まってんだろ」
「美夜も一緒に、とか思ったんだけどよ。居ねえなら仕方ねえしな。そうだ。変わりっちゃ何だけど、美菜ちゃん、今日時間ある?」
「えっ?私?それは、茗に聞いてもらわないと……」
どこか行くとか言うんじゃないでしょうね。
ってか、まあ、茗の事だから断ってくれるでしょ。