――ちょっと待ってよ。

茗が言う通り、本当にあの男子校が『野蛮、凶暴、不良』の集まりなら、女の私が行くことじたい危ないんじゃないの?


そもそも男子校に女の私が行くことすらあり得ないんですけど!


考えるだけで無性に腹が立ってきた。



「あああ――っ!茗のバカ―っ!!」



傍らに置いた学校のパンフを力いっぱい放り投げた。


パサッと落ちたパンフの見開きに、大きく書かれた全寮制という文字。


私の高校生活、終わったな……。