「一学期も今日で終わりだが、夏休み中、ハメはずし過ぎるんじゃねえぞ」 いつもながらの桜御先生のアッサリした挨拶も終わり、一学期は何とか無事に乗り越える事が出来た。 恭平から聞いたあの事は……、今だに確かめられずにいる。 「美夜、見てみろよ。茗の通知表」 「ん?」 「オール5とか、頭どうにかしてんじゃねぇ?」 見慣れた数字に苦笑いし、私は理玖の通知表を覗いた。 ゲッ……。 「どうかしたか?」